【Fender Cycloneレビュー】2024年に復刻された国産サイクロンを購入!ムスタングやジャガーとの違いは?

お疲れ様です。タキタロウです。

2024年、Fenderから個人的に待ち望んでいたギターが復刻されました。

その名もFender Made in Japan Limited Cyclone(サイクロン)。

フェンダーのギターといえば、ストラトキャスターやテレキャスター、ジャズマスター、ムスタングなどが有名ですが、サイクロンは少しマイナーな存在です。

しかし、僕はこのサイクロンというギターが昔からかなり好きでした。

そして2024年、待望の日本製モデルが発表。

発表翌日の朝には楽器店へ向かい、気がついたらギターを抱えて帰宅していました(笑)。

購入したのは、レイクプラシッドブルーのMade in Japan Limited Cycloneです。

当時の販売価格は約14万円。

今回は2024年に公開した購入レビュー動画を振り返りながら、サイクロンの歴史や仕様、ムスタング・ジャガー・ジャズマスターとの違い、そして実際に弾いて感じたことをまとめていきます。

なお、この記事は2024年当時の購入体験を振り返ったレビューです。価格やラインアップは当時の情報であり、2026年現在の販売状況を示すものではありません。

Table of Contents

Fender Cyclone(サイクロン)とは?実はかなり個性的なギター

まず、そもそもサイクロンとはどのようなギターなのでしょうか。

サイクロンは、フェンダーの複数のモデルの特徴を組み合わせて生まれたギターです。

パッと見た印象はムスタングに似ていますが、実際にはさまざまな違いがあります。

サイクロンは1997年に登場したモデル

動画で紹介した歴史を振り返ると、サイクロンが登場したのは1997年。

日本人エンジニアの五藤誠氏が考案した「ムスタング・カスタム」をベースに開発されたモデルとして紹介しました。

初期のサイクロンは主にメキシコで生産され、2006年頃まで展開されていました。

特徴的なのは、ムスタングを思わせる小ぶりなオフセットボディに、ストラトキャスター系のシンクロナイズド・トレモロを組み合わせていることです。

さらに、代表的なモデルではフロントにシングルコイル、リアにハムバッカーを搭載。

ムスタングのような見た目でありながら、一般的なムスタングとはかなり違うギターなんです。

USA製やSquier製のサイクロンも存在した

サイクロンには、メキシコ製以外のモデルも存在します。

短期間ながらUSA製が生産され、こちらはシングルコイル2基を搭載した仕様でした。

その後、Squierブランドからも何度かサイクロンが復刻されています。

つまり、サイクロンという名前のギターでも、製造された時期やシリーズによって仕様が異なるわけです。

中古で探す際には、単に「サイクロン」という名前だけで判断せず、製造国やピックアップ構成、ブリッジなどを確認したいところですね。

サイクロンを使用してきたアーティスト

日本の音楽シーンでも、サイクロンを使用してきたアーティストがいます。

動画では、the pillowsの山中さわおさん、Charさん、スピッツの草野マサムネさん、木村カエラさんなどを紹介しました。

メジャーな定番モデルではありませんが、独特のデザインやサウンドに魅力を感じるミュージシャンがいるギターです。

個人的にも、こういう少し変わったフェンダーのモデルには惹かれるものがあります。

2024年に復刻!Made in Japan Limited Cycloneを購入した理由

2024年に発表されたのが、今回レビューするMade in Japan Limited Cycloneです。

このモデルは、かつて人気のあったメキシコ製サイクロンを意識した日本製の復刻モデル。

何より嬉しかったのが、シングルコイル1基+ハムバッカー1基というピックアップ構成で復刻されたことです。

僕にとって、サイクロンといえばこの仕様なんですよ。

過去にSquierなどから復刻されたことはありましたが、今回のような日本製モデルの登場は非常に魅力的でした。

発表翌日に楽器店へ直行

実は当時、発表の翌朝に楽器店へ行き、そのまま購入しています。

Xにもそのことを投稿していました。

普段はギターを買う際、かなり慎重に検討するタイプです。

ただ、今回は少し違いました。

昔から好きだったモデルが、欲しかった仕様で復刻された。

しかも日本製。

これはもう、見に行かないわけにはいかないでしょう(笑)。

そして、結果的に購入したのがレイクプラシッドブルーの個体でした。

なぜレイクプラシッドブルーを選んだのか?

今回の復刻モデルには複数のカラーが用意されていました。

その中から僕が選んだのは、レイクプラシッドブルー。

実はこれ、当時好きだった作品『ぼっち・ざ・ろっく!』の喜多郁代や『ガールズバンドクライ』の桃香からの影響もありました。

まあ、いろいろな意味で強い意志が働いたわけです(笑)。

もちろん、ギターとしての仕様が魅力的だったことが購入の大前提です。

ただ、色や見た目に惹かれるというのも、ギター選びでは大切な要素だと思います。

2024年製Made in Japan Limited Cycloneのスペック

購入したモデルの基本仕様を整理してみましょう。

項目2024年復刻モデルの仕様
モデル名Fender Made in Japan Limited Cyclone
製造国日本
ボディ材アルダー
ボディ塗装グロスポリエステル
ネック材メイプル
ネックシェイプモダンC
ネック塗装サテンウレタン
指板ローズウッド/メイプル
指板ラジアス9.5インチ
フレット数22
フレットサイズミディアムジャンボ
ナット幅42mm
ピックアップシングルコイル+ハムバッカー
当時の価格約14万円

ボディ材はポプラからアルダーに変更

今回の日本製復刻モデルは、アルダーボディを採用しています。

オリジナルのメキシコ製サイクロンではポプラが使われていましたが、復刻モデルでは変更されました。

とはいえ、過去のUSA製サイクロンでもアルダーが採用されていたため、個人的には特に気になりませんでした。

木材の違いだけで音の良し悪しを判断するつもりもありません。

実際に弾いてみて、自分の好みに合うかどうかが重要だと思います。

ネックはモダンC、ナット幅は42mm

ネックはメイプル製のモダンCシェイプ。

指板ラジアスは9.5インチ、フレット数は22です。

ナット幅は42mmとなっています。

ムスタングにはナット幅40mm前後のモデルも多いため、そうしたモデルに慣れている人は、少し幅広く感じるかもしれません。

見た目はムスタングに似ていますが、ネックの握り心地まで同じというわけではありません。

カラーは基本4色+限定カラー

2024年当時の動画で紹介したカラーは、以下のとおりです。

  • 3カラーサンバースト
  • レイクプラシッドブルー
  • フィエスタレッド
  • ホワイトブロンド
  • バタースコッチ(公式限定カラー)

僕が購入したのはレイクプラシッドブルーですが、ほかのカラーも魅力的でした。

こうして見ると、かなり個性的なラインアップですね。

サイクロンとムスタングは何が違う?

サイクロンを見た人が、まず連想するのはムスタングだと思います。

実際、ボディシェイプには共通点があります。

しかし、両者は同じギターではありません。

見た目は似ていても、ブリッジが違う

大きな違いの一つがブリッジです。

ムスタングは、独特のダイナミック・ヴィブラートを搭載するモデルが代表的です。

一方、サイクロンはストラトキャスター系のシンクロナイズド・トレモロを採用しています。

この違いは、弾き心地やアーミング時の感覚にも関係します。

ピックアップ構成も違う

一般的なムスタングは、シングルコイル2基を搭載したモデルが多いギターです。

一方、2024年復刻サイクロンは、フロントにシングルコイル、リアにハムバッカーを搭載しています。

リアにハムバッカーがあることで、通常のシングルコイルとは異なる出力感や太さが期待できます。

もちろん、ムスタングにもさまざまな仕様があるので、すべてのモデルに当てはまるわけではありません。

ただ、今回のサイクロンが一般的なムスタングとは異なる方向性のギターであることは確かです。

実際に弾いてみた!クリーンとクランチのサウンドレビュー

ここからは、2024年当時の試奏を振り返ります。

動画では、クリーンとクランチの両方で、ピックアップのポジションを切り替えながら演奏しました。

試奏に使用した機材は以下のとおりです。

機材使用内容
アンプYAMAHA THR5
ブースターMXR Micro Amp
歪みペダルProCo RAT 2
空間系アンプ側のリバーブ

クリーンではMXR Micro Ampで軽くブーストし、アンプ側で薄くリバーブをかけています。

クランチではRAT 2を浅くかけて、軽く歪ませました。

それぞれフロント、センター、リアの順番で弾き比べています。

実際の音については、ぜひ当時の動画をご覧ください。

2024年公開の試奏動画

クリーンサウンドの印象

まず、クリーンで弾いてみた印象です。

サイクロンは、ストラトキャスターやテレキャスターのような万能性を重視したギターではないと感じました。

もちろん、さまざまなジャンルで使うことはできると思います。

ただ、音色のキャラクターには比較的はっきりとした個性があります。

何でもそつなくこなす優等生というよりも、特定のサウンドや演奏スタイルにハマるタイプのギターですね。

ムスタングより中低域が出る印象

僕は以前、フェンダージャパン製のムスタングを所有していました。

その経験と比較すると、今回のサイクロンはムスタングよりも中低域が出ており、出力感も強いように感じました。

もちろん、これは当時所有していたムスタングとの比較です。

すべてのムスタングとサイクロンに当てはまる話ではありません。

それでも、サイクロンを弾いたときには、見た目から想像するよりも力強い音だと感じたことを覚えています。

歪ませるとジャガーやジャズマスターに近い?

今回のレビューで、特に印象に残ったのがクランチサウンドです。

RAT 2で軽く歪ませて弾いてみると、かなり硬質な音が出るんですよ。

個人的には、ジャガーやジャズマスターに近い方向性のサウンドだと感じました。

特にジャガー寄りの印象が強かったですね。

もちろん、ピックアップ構成や構造は異なります。

あくまで僕が当時の機材とセッティングで弾いたときの感想です。

アンプやエフェクターの設定によっても印象は変わると思います。

ただ、この硬質なクランチサウンドは非常に気持ちが良かったです。

気になったのはローズウッド指板の厚さ

※左がG&LのASAT(国産テレキャス)右がサイクロン

サウンドとは別に、購入時から気になっていた部分があります。

それがローズウッド指板の厚さです。

店頭で初めて見たとき、思わず「これ、スラブ貼りだったっけ?」と思ったほどでした。

実際に所有しているテレキャスターと比べても、かなり厚く見えたんですよね。

ただし、これは僕が購入した個体の特徴だった可能性もあります。

また、指板の見た目の厚さが、どの程度サウンドに影響しているのかも分かりません。

そのため、音への影響について断定するつもりはありません。

とはいえ、ギター好きとしては、こうした細かい部分も気になってしまいます(笑)。

サイクロンはギターボーカルに向いていると思った

今回のレビューで、僕が特に高く評価したのはギターボーカルとの相性です。

これは、2024年当時に実際に弾いて感じたことです。

小ぶりなボディで取り回しが良い

今回購入したサイクロンの重量は約3.5kg。

決して極端に軽いわけではありませんが、ボディが小ぶりなので取り回しは良好です。

立って演奏する際にも扱いやすいサイズ感だと感じました。

歌いながらギターを弾く場合、ギターの取り回しは意外と重要です。

演奏だけに集中できるわけではありませんからね。

クランチでコードをかき鳴らすと気持ちが良い

そして何より、クランチでコードをかき鳴らしたときの音が良かったです。

硬質で、歯切れが良く、気持ちの良いサウンド。

ギターボーカルとして、バンドの中でコードを鳴らす場面を想像すると、かなり魅力的だと感じました。

特に、ギターをかき鳴らしながら歌うようなスタイルには合うと思います。

ただし、硬い音が苦手な人には向かないかも

一方で、誰にでもおすすめできるギターかというと、そうではありません。

今回のサイクロンには、はっきりとした音の個性があります。

そのため、柔らかく丸い音を求める人には、あまり合わない可能性があります。

ストラトキャスターやテレキャスターのような幅広い対応力を求める場合も、別のモデルを検討した方が良いかもしれません。

万能性よりも、自分の好きなサウンドにハマるかどうか。

サイクロンは、そういう基準で選ぶギターだと思います。

2026年現在、2024年復刻サイクロンを探すなら?

ここからは、2024年の購入レビューを踏まえた現在の視点です。

2024年のMade in Japan Limited Cycloneは、その名のとおり限定シリーズとして登場しました。

そのため、2026年現在に同じモデルを探す場合は、当時の新品販売情報だけでなく、中古市場も確認する必要があります。

ただし、この記事では現在の在庫や中古相場を調査していないため、具体的な流通価格については断定しません。

購入を検討するなら、次のような点を確認したいところです。

製造年とピックアップ構成を確認する

サイクロンには、メキシコ製、USA製、Squier製、日本製など、複数の仕様があります。

今回紹介した日本製復刻モデルは、1シングル+1ハムバッカーという構成が特徴です。

同じサイクロンでも、ピックアップ構成が違えば音作りの方向性も変わります。

購入前には、モデル名だけでなく細かい仕様まで確認することをおすすめします。

ネックの握り心地を確認する

ムスタングに似たボディだからといって、ネックまでムスタングと同じとは限りません。

2024年の日本製復刻モデルはナット幅42mm、モダンCシェイプです。

ムスタングの細めのネックに慣れている人は、できれば実際に握ってみると良いと思います。

ブリッジやトレモロの状態もチェック

中古で購入する場合は、ブリッジやトレモロ周辺の状態も重要です。

チューニングの安定性、アームの動作、サドルの状態などを確認したいところ。

特に古いメキシコ製サイクロンを探す場合は、製造から長い年月が経過しているため、ネックやフレットなどの状態も含めて慎重に判断したいですね。

まとめ|2024年の国産サイクロン復刻は、個人的に嬉しいニュースだった

2024年に発売されたFender Made in Japan Limited Cyclone。

当時の僕にとって、これは非常に嬉しい復刻でした。

サイクロンは、ムスタングのような小ぶりなボディに、ストラトキャスター系のトレモロ、そしてシングルコイル+ハムバッカーを組み合わせた個性的なギターです。

今回の日本製復刻モデルは、約14万円という当時の価格で登場しました。

実際に購入して弾いてみた印象をまとめると、

・小ぶりなボディで取り回しが良い
・以前所有していたムスタングより中低域と出力感がある
・歪ませると硬質で、ジャガー寄りに感じるサウンド
・ギターボーカルとの相性が良い
・一方で、ストラトやテレキャスターのような万能性は求めにくい

というものでした。

僕にとってサイクロンは、万人受けする優等生ではなく、独特の魅力を持ったギターです。

だからこそ、好きな人には強く刺さるモデルだと思います。

2024年当時、発表翌日に楽器店へ向かい、そのまま購入したのも、今振り返れば納得できます。

長年好きだったモデルが、欲しかった仕様で復刻されたわけですからね。

今後もこうした少しマニアックなフェンダーのモデルが、時々復刻されてくれると嬉しいですね。

2024年当時のレビュー動画はこちら

実際のクリーン・クランチサウンドや、購入したレイクプラシッドブルーのサイクロンについては、YouTube動画で紹介しています。

サイクロンが気になっている方は、ぜひ動画でも音を確認してみてください。